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パリ報告 [5-2] その2
◎2色の揮毫
初めに少し前回の補足をいたします。
2/22の『書の夕べ・揮毫会』で揮毫した写真の中に、2色の書があったことにお気づきでしょうか。黒い墨色でないほうの「彩」の文字は、ワインの澱(おり)で揮毫しました。
ワインの澱は沈殿物で普通は捨ててしまうものですが、実は以前からこの澱で書く試みをしておりました。そこで、本場フランスで墨の替わりに使用して揮毫することにしました。受け入れてもらえるだろうかという不安はありましたが、「そんなことができるのか」と驚きとともに楽しんでいただけたようです。
渡仏前に日本のワイナリー、メルシャンに相談を持ちかけたところ、ワインをご提供いただくことができるようになりました。
ご提供いただいたのは、「コート・ド・メルシャン1989」「シャトー・メルシャン椀子オムニス2016」。
大使のはからいで、来場されたみなさんにワインを紹介することができ、メルシャンの方は丁寧に、熱くプレゼンをされました。
数日後、「日本のワイナリーの担当者はワイン本場のフランス大使の隣で、堂々と日本ワインを紹介した」と、ジョーク混じりでS N Sに投稿があったことが、話題になりました。
◎フルートの演奏の中、2回目の開催
2/22に出席されたユネスコ大使は、インド、フランス、中国、ブラジルなど13名でした。
2/25は、エチオピア、韓国、スイス、タイなど20名となりました。ご出席の人数が増えたこともあり、書道体験ができる場所を1か所から3か所に増やしました。参加された大使は、みなさんが大変、意欲的に筆を持たれ、中でも韓国の大使は書がお好きなようで、楷書を書かれました。
書道体験で最も多かったのは「名前が書きたい」というリクエストでした。名前の読みを漢字に当字するのが、なかなか難しかったのですが、いろいろ工夫をして、書いていただきました。喜んでいただけたと思います。
また、「自由」や「平和」を希望された大使もおいでになりました。まさに、今世界で起こっている悲劇が始まった頃でした。
席上、私の知人で、パリにフルート留学されている西川彩子さんに演奏をお願いしました。揮毫している時に日本の曲が流れると、より一層、華やいだ雰囲気になり、とても良い時間になりました。